こんにちは!飲食店コンサルタント川崎です。
新型コロナウイルスの感染拡大により、様々な影響が出ているここ数か月。
スーパーやコンビニからマスクがなくなってしばらく経つと、今度はトイレットペーパー・ティッシュペーパーが姿を消しました。買いだめなどで品薄になる商品はまだまだ増えていきそうです。
中国から発生した新型コロナウイルスは、日本・韓国だけでなく、アジア各国、ヨーロッパ、アメリカまで広まっています。この感染拡大を恐れて各国はさまざまな施策を取り「テレワークやリモートワークの推奨」「出勤時間の調整」「風邪などの症状がある場合は会社を休む、そして企業側はこれを受け入れる」という対策を発表しています。
ついに安倍総理は「小中高の学校閉鎖」に踏み切りました。感染抑止の効果がどれほどなのかはまだわかりませんが…(3月1日時点)
現時点で取れる数少ない対策の一つだったと思われます。
イベントは中止、スポーツ観戦やファッションショーは無観客開催。
経済的な打撃は、日本にとどまらず世界の株価に響いています。
そんな中…我々飲食店に多大な影響が出ています。
キャンセルの増加やウォークインの減少。そしてこれから歓迎会・送迎会シーズンであるにも関わらず自粛ムードが濃厚です。
外食産業ができること、取るべき対策など、どんなことがあるかまとめてみました。
この記事が一人でも多くの方に役立てば幸いです。
具体的な売上対策はこちらの記事もお読みください。
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それではご覧ください。
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新型コロナウイルス飲食店が取る5つの対策①コロナウイルスをよく知る事
色々なサイトで紹介されているので、ご存じの方は読み飛ばしていただいても構いませんが、改めて確認して感染抑止への意識を高めてください。
またSNSなどで信憑性の薄い情報が流れているなどから、引用元は「厚生労働省」のサイトに限らせていただきました。
また当ページは飲食店の従事者向けのサイトのため、関係性の高いものを中心にピックアップしています。
また情報は随時更新されるので、最新情報は引用元にて必ずご確認ください。
これまでに、人に感染する「コロナウイルス」は、7種類見つかっており、その中の一つが、昨年12月以降に問題となっている、いわゆる「新型コロナウイルス(SARS-CoV2)」です。
このうち、4種類のウイルスは、一般の風邪の原因の10~15%(流行期は35%)を占め、多くは軽症です。残りの2種類のウイルスは、2002年に発生した「重症急性呼吸器症候群(SARS)」や2012年以降発生している「中東呼吸器症候群(MERS)」です。
コロナウイルスはあらゆる動物に感染しますが、種類の違う他の動物に感染することは稀です。
また、アルコール消毒(70%)などで感染力を失うことが知られています
ちなみにコロナウイルスの感染者の症状は、発熱や呼吸器症状が1週間前後持続することが多く、強いだるさ(倦怠感)を訴える人が多いそうです。
そこで…下記に当てはまる場合は注意が必要です。
◆風邪の症状(37.5°C以上の発熱)→4日以上
- ◆強いだるさ(倦怠感)がある
- ◆息苦しさ(呼吸困難)がある
コロナウイルスの検査が受けられないなど…様々な問題が生じていますが、重篤化していないうちは自宅にいて外出しないのが最も推奨されています。
下手に病院に行くと、そこで感染してしまう可能性もあるようです。
発祥元とされる中国の武漢市で、未だに新型コロナウイルスにかかっていない方の取材をTVでやっていたのですが…
・外出時のマスク着用と混雑を避ける(もう街にもあまり人がいないようですが…)
・帰宅後の手洗い・うがい…だけでなく顔も洗う。
・帰宅後は衣類をすぐに洗濯。
・身の回りのものすべてにアルコール消毒(スマホを含む)
・食料などの配達があっても、20分以上たってからドアを開ける。
など、徹底した対策を取られています。
本当に基本的なことですが、こういった徹底した対策を取っているという事を「店舗だけでなく、ホームページやSNSなどでしっかり告知していきましょう。
新型コロナウイルス飲食店が取る5つの対策②感染経路
それでは、どのような対策が必要なのか。
それは感染の経路を断つことです。
コロナウイルスをよく知り、感染を防ぐ対策を取っていることをしっかりアピールしなければなりません。
新型コロナウイルス感染経路
現時点では、飛沫感染(ひまつかんせん)と接触感染の2つが考えられます。
(1)飛沫感染 感染者の飛沫(くしゃみ、咳、つば など)と一緒にウイルスが放出され、他者がそのウイルスを口や鼻から吸い込んで感染します。※感染を注意すべき場面:屋内などで、お互いの距離が十分に確保できない状況で一定時間を過ごすとき
(2)接触感染 感染者がくしゃみや咳を手で押さえた後、自らの手で周りの物に触れると感染者のウイルスが付きます。未感染者がその部分に接触すると感染者のウイルスが未感染者の手に付着し、感染者に直接接触しなくても感染します。
※感染場所の例:電車やバスのつり革、ドアノブ、エスカレーターの手すり、スイッチなど
基本的には、飛沫感染と接触感染の2つが確認されています。
我々飲食店が取るべき対策は…
①従業員のマスク着用義務化
②出入口、トイレのアルコール消毒液の設置
③具合の悪い従業員の出勤禁止
④人が手を触れやすいところの定期的なアルコール消毒
⑤嘔吐などがあった場合の処理対応
…などが考えられるでしょう。
どうしても食べ放題やビュッフェスタイルのお店が懸念されがちです。
思いつく限り行える対策を「しっかり文書化してアピール」してください。
新型コロナウイルス飲食店が取る5つの対策③感染者のトイレも注意
実は今までに流行ったノロウイルスやインフルエンザのように危険なのはトイレ。
各店のトイレでは必ず「アルコールワンプッシュ」を推奨してください。
従業員は当然ですが、お客様全員も高い意識で臨んでもらわなければなりません。
これまで通り通常の手洗いや手指消毒用アルコールでの消毒などを行ってください。
また、新型コロナウイルス感染症の疑いのある患者や新型コロナウイルス感染症の患者、濃厚接触者が使用した使用後のトイレは、急性の下痢症状などでトイレが汚れた場合には、次亜塩素酸ナトリウム(市販されている家庭用漂白剤等はこれにあたります、1,000ppm)、またはアルコール(70%)による清拭をすることを推奨します。
次亜塩素酸ナトリウムはいわゆる「漂白剤(ブリーチ)」を薄めたものです。
飲食店なら基本的にどこにでもある、まな板に使う漂白剤です。
厚生労働省が推奨する割合は以下の通り。
0.05%の次亜塩素酸ナトリウム
これをスプレータイプのボトルに入れて定期的にトイレ清掃を行ってください。
0.05%の次亜塩素酸ナトリウムで拭いた後、水拭きするか、アルコールで拭くのがいいそうです。
引用元:厚生労働省
※スプレータイプのボトルは100均にも売っていますが品薄状態です…
新型コロナウイルス飲食店が取る5つの対策④食品を介して新型コロナウイルス感染症に感染することは?
いろいろな心配事がある中…「あ!ウイルス発祥元の食材って大丈夫なのかな?」という単純な疑問にも応えておりました。
食品そのものにより新型コロナウイルス感染症に感染したとされる報告はありません。
ただ、食品や食事の配膳等を行う場合は、不特定多数の人と接する可能性があるため、接触感染に注意する必要があります(※)。
食器についても同様で、清潔な取扱を含め十分お気をつけ下さい。※接触感染は新型コロナウイルス感染症の主要な感染経路の1つです。
コロナウイルスは熱(70度以上で一定時間)及びアルコール(70%以上、市販の手指消毒用アルコールはこれにあたります)に弱いことがわかっています。製造、流通、調理、販売、配膳等の各段階で、食品取扱者の体調管理やこまめな手洗い、手指消毒用アルコール等による手指の消毒、咳エチケットなど、通常の食中毒予防のために行っている一般的な衛生管理が実施されていれば心配する必要はありません。WHOからの一般的な注意として「生あるいは加熱不十分な動物の肉・肉製品の消費を避けること、それらの取り扱い・調理の際には注意すること」とされています。
今のところは食品を介しての感染はないようですが、我々飲食店が行うべき衛生管理は鉄則。
より厳重に行っていかなければなりません。
基本的には食材をよく洗い、熱処理すればウイルスは死滅するそうです。
あるビュッフェスタイルのお店では、ビュッフェカウンターでお客様の手が触れるトングや食器などは数分おきに差し替えているそうです。
普段よりもより一層、衛生に関する取り組みが不可欠です。
新型コロナウイルス飲食店が取る5つの対策 ⑤感染を予防するために注意すること
とにかく、人を介して感染するウイルスです。
あるお店では「マスク着用禁止」を続け、批判的に取り上げられるケースもありました。
気持ちはわかりますが、今は逆効果です。
また従業員に対するケアも忘れてはいけません。
「誰だって感染したくない」そんなときに人がいないから…などという理由で、感染予備軍を働かせていれば本末店頭です。
従業員もしっかり守れないお店でには、お客様もきっと来店しません。
本当に基本的な部分ですが、下記もう一度ご確認ください。
まずは、一般的な感染症対策や健康管理を心がけてください。
具体的には、石けんによる手洗いや手指消毒用アルコールによる消毒などを行い、できる限り混雑した場所を避けてください。また、十分な睡眠をとっていただくことも重要です。
また、人込みの多い場所は避けてください。屋内でお互いの距離が十分に確保できない状況で一定時間を過ごすときはご注意下さい。
新型コロナウイルス飲食店が知っておきたい情報
さて、第2章は飲食店関連の記事や動画をまとめさせていただきました。
ニュースをよく読むことで、飲食店に対する考え方を想定できます。そして動画を見ることで他社の対策や過去のニュースも役に立つ情報です。
気になると頃はリンク先を確認してください。
飲食店が知っておきたいコロナウイルス対策①foodist
こちらで目を引いたのは、飲食店向けの支援制度が誕生したという事。
自治体ごとに支援制度がどの程度をサポートするのかはわからないが、不安な方は一度相談してみるのもありかもしれません。
新型コロナウイルスの影響で客足が遠のいた、売上が下がったと悩む飲食店も増えていることだろう。そんな状況を救うべく、国や地方自治体によって多くの支援制度が誕生した。
日本政策金融公庫では、新型コロナウイルスに関する相談窓口を設置。新型コロナウイルス感染症によって影響を受けた中小企業に対して「衛生環境激変特別貸付」を行っており、業績悪化に苦しむ飲食店をサポートしている。
このほか、各地方自治体でもさまざまな制度が設けられている。例えば、京都府および京都市では、京都府新型コロナウイルス感染症対策本部が「新型コロナウイルス対応緊急資金」融資制度を開始。京都府内で6か月以上継続して同一事業を行っている者で、直近1か月の売上が前年同時期と比べて10%以上減少、あるいは1か月間の原材料費等が前年同時期と比べて10%以上高騰している者などに対して融資を行うとしている。
引用元:Foodist
飲食店が知っておきたいコロナウイルス対策②YAHOO!ニュース
こちらでは「コロナウイルスに対して、飲食店が取るべき打開策」をまとめてらっしゃいます。
「うちはしっかり対策を取っているお店なんだ!」としっかりアピールしていく事を掲げています。
また飲食店に求める水際対策では、食器やドアノブだけでなく、クレジットカード端末やペンタブレットなど、非常に細かいところまで、指摘されています。
この数日のキャンセルラッシュからもわかるように、いまはお客も飲食店での会食を怖がっています。そしてお客がもっとも怖がっているのは、「うつされる」こと。とにかく「うつされにくい店」だと理解してもらうことも必要です。SNSや立て看板、メールなどで「当店の取り組み」をきちんと届けましょう。
入り口近くにアルコール消毒スプレーを置いておき、入店時に「ご協力をお願いします」とワンプッシュしてもらう店も増えてきました。ボトルが置いてあるだけでも安心ですし、声がけをするということは「他の客も消毒して入店しているんだな」という安心感にもつながります。
このご時世、何を言ってもキャンセルする客はキャンセルします。ならば、現段階で予約の入っているお客に意思確認の電話をこちらから入れる。少しハードルは高くなりますが、「●日のご予約のご確認とお願いがあり、お電話しました。現在、みなさまにご安心いただくために、ご来店時に体温測定へのご協力をお願いしています。非接触式の検温です。ご協力をお願いできますか」というふうに検温への協力をお願いしてみる手もあります。
引用元:YAHOO!ニュース
飲食店が知っておきたいコロナウイルス対策③外食ドットビズ
こちらではクックビズの実態調査を紹介。
「およそ7割のお店が売り上げに影響があった」と回答しているそうです。
また外国人客の減少を指摘している店舗も複数あります。
7割以上の飲食店が、影響が出ている、もしくは今後影響が出そうだと回答
まず、新型コロナウイルス感染者が発生後、お店の売上に影響があったか、或いは今後出ると考えているかを聞いたところ、「大きな影響が出ている」(31.0%)、「多少の影響が出ている」(20.0%)、「今は影響が出ていないが今後多少影響が出そうだ」(20.0%)と、5割以上の飲食店がすでに影響が出ており、今後も含めると、7割強の飲食店が影響が出ると考えていることが分かった。外国人客が「減少した」と感じている飲食店は半数程度。日本人客も4割近くが減少傾向に
次に、新型コロナウィルス感染者発生の報道後、外国人客の来店客に変化があったか聞いたところ、外国人客数が「減少した」(50.3%)と感じている飲食店は半数程度という結果に。一方、日本人客に関しては「変化なし」(47.6%)と答えた飲食店が半数近くだったものの、「減少した」と感じている飲食店も40.6%にも上り、外国人客、日本人客どちらも減少傾向にあるとの回答となった。引用元:外食.biz
飲食店が知っておきたいコロナウイルス対策④サケラボちゃんねる様の動画
ご自身が取り組まれていた対策方法。
洗って再利用できるマスクの導入など、お客様目線に立ってコロナウイルスと向き合われています。
動画を使って①お客様の安心安全、②売上ダウンの回避、③他の飲食店の参考になるように…と高い志で動画を制作されております。こちらは必見です。
飲食店が知っておきたいコロナウイルス対策⑤出前が倍に?!
外出を控えるという風潮が強くなり、出前ビジネスが加速。
こういった業界に今から参入するのは難しいかもしれませんが、Uber Eats(ウーバーイーツ)や出前館などの出前代行サービスなどがどんどん活用されていくでしょう。
飲食店の販路もコロナウイルスによって変化をもたらしているようです。
飲食店が知っておきたいコロナウイルス対策⑥広報サービスが一部無料に?!
3月5日PRTIMESにて発表された「新型コロナウイルスの影響で売上減の飲食店に広報無償サービスを提供している株式会社AMEMI
非常にうまい告知だと感心したので紹介させていただきます。
「オンライン広報部」は、小さな会社様やお店をターゲットとして、❝ 一人雇うまでもない広報の作業 ❞をお引き受けし、クライアント様には本業に専念していただくことで売上に貢献したいという気持ちでサービス運営を行っております。
今回の新型コロナウイルスの経済影響を見て、私たちにも何か力になれることはないだろうかと考え、今回の無償提供を実施することにいたしました。
今回は飲食店を対象としておりますが、少しでも企業様、またはお店のお役に立ちたいというのが、私たちの想いです。
引用元:PRTIMES
無償サービスは3月末まで行われるそうなので、気になる方はぜひ連絡してみてください。
限定100社のサービスです。
「新型コロナウイルス飲食店が取る5つの対策」&「飲食店が知っておきたいコロナウイルス対策」まとめ
最後までお読みいただきありがとうございました。
フリマアプリなどで品薄商品(マスクなど)を高額で転売されている方もいるそうですが、政府は増産の発表もしておりますので、正確な情報を追っていただきたいと思います。
そういうときこそ、近所の方と協力し合って物々交換をするなど、助け合いの精神も重要になってくるのでは。
また3月1日現在の情報なので、他の情報がアップされ次第この記事は更新していく予定です。
少しでも早いコロナウイルスの鎮静化を心より願っております。
それではまた次の記事でお会いしましょう!
【飲食店が取り組むコロナウイルス対策は…?】テイクアウトかデリバリーしかない!
コロナウイルス感染拡大に伴い、外食自粛ムードが漂う中、来店するお客様が減少傾向にありました。
そこに追い討ちをかけるように、小池知事の「夜間から早朝にかけて営業するナイトクラブなど、接客を伴う飲食店で感染事例が多発している」という会見。
ある特定の業態を差した言い方なのでしょうが、実際問題、居酒屋やダイニングバーの利用を遠ざける発言となっています。
これをきっかけに4月の集客は非常に難しくなります。
グルメサイトの検索数は下がり、飲食関連の検索ボリュームが著しく減っています。
予約以外のフリーのお客様は入らず、営業時間の短縮を余儀なくされる店舗がほとんど。
経営者が取れる選択は…
①テイクアウト・デリバリーの販売強化
②休業・閉店
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